日 時:2024年8月9日(金)午前9時~正午

場 所:教育文化センター 大会議室

講 師:明星大学 客員教授 細水 保宏 氏

 

 

研修内容

1.「主体的・対話的で、深い学び」を通して「資質・能力」を育てる。

 (1)主体性とは? 対話とは? 深い学びとは?  (2)資質・能力の育成

2.算数のよさや美しさ、考える楽しさ

3.「問題発見力、問題解決力、問題追究力

4.「はてな?」「なるほど?」「だったら、~」の連続ドラマ型で深い学びを創る

5.授業づくりのポイント

6.授業力を鍛える

 これからの算数は、未知の出来事(課題)に対してどの引き出しを開けたら良いかを考え、既習事項や関連する事項から解決することが大切になります。また自分の考えを他者に伝える力や思いやる気持ちなどの人間性も育てなくてはいけません。以上の考え方から、これからの算数の授業づくりについて教えていただきました。

 算数のもつ簡潔さ、明瞭さ、的確さ、統一性のよさを感じて、子供たちの心が動かされるような場づくりにおいては、連続ドラマのように、「はてな?」「なるほど!」といった展開を体験して、「だったら、~」と次のステージにつなげることが大事であることを具体例をもとにお話しいただきました。

 受講者の感想から   

・いつも算数のよさ、美しさを本当に楽しそうに語ってくださり、こちらも思わず笑みが溢れてしまいます。きっと担任されていたクラスでも同じように先生自身が楽しそうに算数のよさ・美しさを語るのを見て、自然と算数好きになっていったのではないかと思います。算数は、答えを求めるところに子どもも教師もフォーカスしてしまいがちですが、「なぜ」と論理を求めるというところが心に残りました。論理に注目すると、子どもの様々な考えを引き出していけると思いました。

・テーマである算数のみならず、普段子どもの側にたって授業する時の心構えについて、事例を通して大変簡潔にわかりやすくお話してくださいました。算数は楽しいものと、再確認し、その面白さを伝えたいと改めて思いました。

・細水先生の授業は、「なぜ?」「どうして?」というハンデがあり、考えたくなる仕掛けや問いかけがたくさんありました。問題にどんどんのめり込んでいけました。教材や問いかけもさることながら、先生が笑顔で算数を楽しみにしていることがよく分かりました。何事も教師が楽しむことが大切だと分かりました。