【講座番号23】子どもの笑顔が生まれる学級づくり ~目的に応じたソーシャルスキルトレーニングプログラムのアレンジ~
日 時:2024年7月30日(火)午後1時30分から午後4時30分
場 所:教育文化センター 大会議室
講 師:芝浦工業大学 教授 岡田 佳子 氏
研修内容
受講者同士ペアで自己紹介をした後、4人組で、自分ではない人になりきって紹介をするソーシャルスキルトレーニングプログラム(SST)「なりきり他己紹介」の体験をしました。その後、「ソーシャルスキルの種類」を知り、学級で行うSSTのポイントを学びました。「ただやることが目的」になったり「楽しいだけ」で終わったりしないように、「①学級をアセスメントして目標を決める ②目的の明確化 ③プログラムは目的や発達段階に応じてアレンジして使用する」ことが重要であり、「目的」と「ふりかえり」はセットで、子ども自身が目的に照らして活動をふりかえることも大事と知りました。そのことを知った上で、「Iメッセージで気持ちを伝える」と「すごろくトーク」を体験し、さらに、2学期に向けて、自分の学級に合わせたプログラムのアレンジを作成しました。
受講者の感想から
・アセスメント、目的の明確化と振り返り、アレンジなど、ポイントが学べて良かったです。9月からの学級活動に生かしていきたいと思います。(小学校教職員)
・夏休み明けから実際に使うことを考える時間がとれたのがよかったです。2学期からのモチベーションアップになりました! 話し合い活動に慣れたり、聞くスキルをつけたりしたいので、席替えの度にお題を変えてなりきり他己紹介や、他のSSTを活用していければと思います。(小学校教職員)
・ソーシャルスキルという言葉は知っていましたが、具体的にどんなスキルかということは分かっていませんでした。しかし、今回の研修で、コミュニケーションを取るのが難しいと感じていても、ソーシャルスキルを学ぶことによって克服することが可能ということを知りました。具体的な実践例も踏まえて学ぶことができ、夏休み明けに生徒達に会うのが楽しみになりました。(中学校教職員)
・年々、子ども同士のコミュニケーションスキルをどう指導していくか悩みながら学級を経営していました。子ども同士で学んでいける部分もあれば、大人が介入して適切な対応がとれる部分もあるので、今回の研修はとても勉強になりました。具体的にプログラムをどのように活用していくのか実践を通して知ることができました。(特別支援学校教職員)