日  時:2025年 7月29日(火)午前9時~午前11時30分

場  所:教育文化センター 中会議室

講  師:慶應義塾大学 教授 鹿毛 雅治 氏  

            授業ビデオ提供 河合 舞子 教諭(俣野小学校)       

研修内容

○校内研究等での研究授業後の振り返りの会についての提案

前半、当教育実践臨床研究部会の授業研究セミナーで行っている授業後の振り返りの一部を体験していただき、それをもとに、後半、校内研究での授業研究のすすめ方について、鹿毛先生よりお話をいただきました。

(1)ワークショップ 70分

 河合教諭の授業実践「ひとつの花」の2方向からの授業記録ビデオを利用して「参観者用振り返り用紙*」を利用した授業リフレクションを行いました。

(2)鹿毛先生のお話 60分と質疑応答10分

・校内研究で、一番大切なのは、授業をした授業者自身が「自分にとってよい場だった」と思えること、つまり、当事者型の研究会の大切さについて、具体例をあげながら、わかりやすくお話しくださいました。また、そのために、授業をどう見ていけばいいのか、視点についてもご紹介くださいました。

 *目黒悟他.「参観者用振り返りシート」を使った集団によるイメージマップを使った授業リフレクションの方法―改訂版:教育実践臨床研究 教えることをとおして自分も育つ.藤沢市教育文化センター、2012、  p.45-56.

 

     

受講者の感想から
  • 授業の当事者とは、授業者、学習者だけではなく、当該学校の教師集団も含まれるということ。校内授業研究の充実が、深い子ども理解にもつながることを確認できました。藤沢の教員一人一人が、子どもたちの学びの深まりをみとる力をつけていけるよう、努力したいと思います。このような講座が毎年あることに幸せを感じます。準備をしてくださった河合先生はじめ、研究部会の皆様、鹿毛先生に感謝します。来年も是非、このように子どもの姿を参加者全員でみとりながら、授業の見方について学ぶ研修を続けていただけたらと思います。
  • 私の勤務校が研究発表を控えており、まさに知りたかったテーマでした。当事者型の授業研究をすることで、子どもも教師も大切にした研究ができると思いました。また、今回河合先生の授業を見ながら実際に子どもの様子を見とる体験ができたので、より理解ができました。勤務校では、子ども一人一人を見る参観方法をとっていますが、研究発表となったときに、各校からいらした先生方にどうやったらその参観の仕方が伝わるかを検討していきたいと思いました。今回学んだことを自分なりにまとめ直して、勤務校で共有しようと思います。貴重な時間をありがとうございました。
  • 校内研究の授業研究会の仕方について、課題を感じていたので、大変参考になりました振り返りシートについても利用してみたいとおもいました。そして、今年もまた鹿毛先生のお話を伺えることができて勉強になりました。ただ、ビデオをつかっての授業研究は、音、映像等限界があるので、やはり実際に授業を参観したほうがいいとあらためて感じました。授業研究セミナーに参加できればいいのですガもなかなか難しいのが現状です。ぜひ来年さらに工夫して、授業研究のしかた、振り返りについて勉強の機会をつくっていただけたらありがたいです。