日時:2025年8月18日(月)9:00~11:30

場所:新江ノ島水族館 なぎさの体験学習館

講師:新江ノ島水族館 鷲見 みゆき 氏・なぎさの体験学習館 岩崎 猛朗 氏

研修内容

鷲見さんからは、水族館の役割や鯨類(クジラやイルカ)の相模湾フィールド調査の内容などのお話を聞きました。水族館の役割が多岐に渡っていることや、身近な相模湾に35種類もの鯨類が見られること、漂着した鯨類への海洋プラスチックゴミの影響といったことについて学びました。ワークショップでは、漂着した鯨類を海岸で見つけたときを想定して、鯨類の絵を描きました。この絵をもとにしながら、鯨類の同定(分類上の区分を見きわめること)のしかたについても学びました。

後半、岩崎さんからは、「なぎさの学習館」の団体学習プログラム「なぎさで考える環境の話」についてのお話を聞きました。海岸には様々な漂着物があるというお話にはじまり、プラスチックゴミについて学びました。ワークショップでは、砂に埋もれたマイクロプラスチックを探しました。片瀬海岸の砂浜で採取してきたわずか200gほどの砂の中からもたくさんのマイクロプラスチックが見つかることに驚きました。ビーチクリーンの活動は、排出されてしまったプラスチックを海に出さない最後のチャンスだというお話が印象的でした。海洋プラゴミが海獣類の生存に大きな脅威になっていることを、体験を通じて具体的に学ぶことができる講座でした。

受講者の感想より

・身近な相模湾が、生息している生物が多種多様で、豊かな海域であることを知りました。その反面、様々な問題を抱えていて、それが生物に与えている影響についても知ることができました。

・鯨類調査やビーチクリーン活動など、江ノ島水族館でやっていることを知らなかったので、とても興味深く話が聞けました。鯨の分類基準もおもしろかったです。

・相模湾の鯨類について学びました。特にプラスチックによって命を落としてしまう海の生き物についての問題は人間が解決しなくてはいけないと思いました。普段は学べない専門的な内容やSDGsにつながる内容を学べました。