【講座番号37】教育実践臨床研修講座 これでバッチリ!指導案 ~初心者から校内研究まで~

 日 時:8月 1日(火)午前9時から正午まで

 場 所:教育文化センター 中会議室

 講 師:御所見小学校  教諭 鷹野 全宏 氏

       羽鳥小学校 総括教諭 山本 泰輔 氏

研修内容:指導案を書く機会は多いが、何のために書くのか不明なまますすめていることが多いのではないだろうか。


本講座では、授業をデザインするために「6つの構成要素」を明確にし、「わたし」の授業を実現するための指導案づくりを考えた。
①実際にそれぞれの構成要素を明確にしながらワークシートに記入する
1.学習者の実態 2.ねがい 3.目標  4.教材の研究 5.学習環境・条件 6.教授方略
② それぞれの構成要素のつながりを考える
③ 6つの構成要素と指導案のつながり 校内研究での活用
途中で3回のグループでの意見交換

                

研修成果

・「指導案が書けない」という声が多く聞かれる中で、「指導案」の意味について考えようと取り組んだ講座。授業を構成する6つの要素について実際に自身の考えを明確化することで、自身の授業づくりの視点を考えることができた。グループの話し合いも大変活発で好評だった。
・参加者にとっては、「自分の授業の作戦シート」と授業づくりに「主体的」に、当事者意識をもって取り組むことができたことは大変有意義な経験になった。
・小学校の教諭・総括教諭に講師をしていただいたので、学校現場の課題意識を共有しやすかった。また講師を務めていただいた研究員OBにとっても、自身の実践を問い直し、深めるよい場となった。
 

受講者の感想(抜粋)

・ 授業デザインの6つの構成要素が明確になることで、指導案に対するイメージも変化した。子ども同様、教員も自分事として、一つひとつ思いを持って取り組むことが大切だと感じた。

・ 昨年度、初任研で3本の指導案を書きましたが、どうしても書きづらさを感じていた。講座を通して、各項目をバラバラに考え、独立したものになっていたからだと気づいた。授業は、実態、教材、ねがいがあって、それが密接に関わり合って成り立っており、それを表したものが指導案なんだなと思った。

・指導案を、「どうすればいい?」「もうすぐ締め切りだ!」と焦りながら書いていたが、6つの構成要素から書きはじめることでつまることなく自分の思いが詰まった指導案になるだろうなと思った。子どもの姿から作成していくことで、目の前にいる子どもが主となるので、その子たちに合った授業展開をすることができると感じた。

・講座の中で、「借り物の授業」という言葉が出てきたが、まさにそうで、子どもたちの実態にそぐわない内容になってしまっていたのではないかなと感じた。今回、デザインシートを書く中で改めてクラスの子ども達と向き合うことができた。

・今回、じっくり授業を考え、子どもたちの実態と照らし合わせながら自分の授業作りをすることができた。また、グループで話し合いの中で、児童のつまずきや工夫したところなど、参考にさせていただくことが多くあり、グループで話し合ってよかったと思います。