【講座番号5】経営の視点で学校を考え動かすとは? ~今の自分にできること~

日 時:2023年7月26日(水)午後1時30分から午後4時30分

場 所:教育文化センター 大会議室

講 師:東京学芸大学 教育学部 准教授 末松 裕基 氏

 

研修内容
  • 経営とは

「他人を通して事を成す」ということです。学校は、多様で複雑な他者と関わっているので経営は難しいですが、10年20年先を見通して、『人としてまっとうに生きる、幸せになる、周囲に幸せを与えられる人』に育てる場所なのです。蒔いた種はいつか花が咲きます。

  • コミュニケーションの大切さ

人と人との対話は「余裕」ということです。対話を最もすべき相手は自分、すなわち「自己内対話」なのです。そのために自分と向き合う時間を1分でも作り「自己内対話」を続けることや、普段の生活で見つからない事が見つかる場所(サイドプレイス)を見つけることが大事です。

  • 言葉を大切に

教師は言葉の専門家です。機械と人間の違いは、人間は失敗を許せることです。先生はチャットGPTには負けません。今こそ教師の専門性が発揮できる時代です。 

研修成果 

 多くの書物や詩、先人の言葉等、末松先生ご自身が大切にされているものを次々に紹介しながら、コミュニケーションにおいては「言葉を通して」やりとりする姿勢が重要であることを伝えていただきました。そのために自分自身と向き合うための時間、場所の作り方も具体的に聞くことができたので、受講者は、自分の生活の中に取り入れていこうという前向きな気持ちで研修を終えることができました。

受講者の感想から
  • 「教師が最も信頼できるメディアになればよい。」「教育の主体は教師、学習の主体は子ども」等、腑に落ちる言葉がたくさんあり、元気が出ました。
  • 「自己内対話」を心がけることを自分で知り、自分を正しくしていくことで、これからの学校経営につなげていこうと思いました。
  • サードプレイスの考え方、読書などで学び続けること、自分を高めること、8ヶ月坊主でも続けることの意味を知ることができました。