【講座番号38】教育実践臨床研修講座 「楽しい」からもう一歩 ~授業づくりで考えたい大切なこと~

 日 時:8月10日(木)午後1時30分から午後3時40分まで

 場 所:教育文化センター 中会議室

 講 師:慶應義塾大学 教授 鹿毛 雅治 氏

     実践紹介 鵠洋小学校 教諭 江原 竜平 氏

研修内容:「子どもたちと楽しい授業がしたい」・・・そんな思いを持って、日々の授業に取り組んでいる先生方が多い。では「楽しい」とはどういうことなのだろうか。本講座では、授業実践をしていく中で起こったことを手がかりに、「楽しい」という意味を丁寧に見ていく中で、授業づくりをもう一歩進めるために大切なことについて考える機会とした。教育実践臨床研究部会の研究員OBの江原先生にご自身の実践「おおきなかず~さわって うごかして 考えて わかった! できた!~」(小学校1年算数)をご紹介いただき、鹿毛先生、また参加者からの質問を手がかりに、そこで何が起こっていたのかを明らかにし、子どもの学びから離れない授業づくりについて自身の授業を振り替える場とした。

 

               

研修成果

・江原先生の実践の中で、おこっていたことを丁寧に振り返る中で、何が起こっていたのか、また教師は何を大切に取り組もうとするのかなど、授業づくりで大切なことを具体として示すことができた。

・参加者一人ひとりにとって、改めて日々の実践を振り返り、子どもから離れない授業づくりの大切さについて考える場となった。

 

受講者の感想(抜粋)

・江原先生の実践や鹿毛先生の解説から、授業って何だ、教師の役割って何だ、子どもが学ぶ、分かる、できる、楽しいって?と深く考えるきっかけになった。忙しい日々の中で教材研究や発問、子ども達一人ひとりに何が起きているのかという視点をおろそかにしていると反省させられた。

・相手をみて、しゃべることが大切なように、授業で生徒をちゃんと「見る」ことができるようになりたい。ただ「見る」のでなく違和感にかづけるように、子どもの声のない声が見えるように。

・実践報告のお話の中にあった「教科書を分かりやすくを求める余り、子どもに寄りそえなくなっていた」という言葉に、はっとさせられた。自分も分かりやすさや進度を気にするあまり、その様な意識になっていたように思った。「楽しい」の先に「分かった」がある学びをめざして、自分も楽しいと思える教材研究をしていきたい。

・授業中の違和感を正確にキャッチして、その場で授業を変えていけるようなスキルや引き出しをたくさん持っている教員になりたい。その授業を変えた中に楽しさがあり、その楽しさの中に、児童自身が学びを感じる事ができれば、「楽しい」から、もう一歩の授業になるのではと感じた。