【講座番号3】大庭御厨の歴史的意義(藤沢市文書館共催)

日 時:2023年7月25日(火)午前10時00分から午前12時00分

場 所:教育文化センター 大会議室

講 師:(続)藤沢市史編さん委員 伊藤 一美 氏

   

     

研修内容

 中世武家社会を生み出す契機となった「武士」の活躍を振り返ることで、鵠沼地域が果たしてきた歴史的意義を考えていく。伊勢神宮文庫が所蔵する史料「天養記」に出てくる「湘南地域」を読み解き、当時、鵠沼に住む庶民や武士の様子や逸話などから武士の世の中に至るまでの事象を見ていった。「鎌倉殿の13人」につながってゆく武士の姿を庶民の目線から見ていくことで、教科書では取り上げられていない時代背景について考えた。

 

研修成果

 文書館共催ということで、一般の参加者が多かった。教育文化センターの事業について、市民に理解してもらう機会にもなった。講師の伊藤一美先生は、教育文化センターとも長年お付き合いいただき、ふじさわ教育の原稿執筆にもご協力をいただいている。今回の講義では、テレビドラマや教科書とは別の切り口から「鵠沼」という地域に焦点をあて歴史的事象を捉えている。多面的・多角的な見方・考え方で地域や歴史をみようとする講師の姿勢から、学ぶべきことが多かった。市民の参加者も、自分たちの住む地域の歴史を、地学科視点から考えることができ有意義に感じている様子だった。

 

受講者の感想から

あまり歴史で有名ではない地域ですが、鎌倉につながる武士が登場するのが本当におもしろかったです。

佐波神社と義朝、など藤沢を舞台に武士たちが活躍したことと、そこに住む人々が迷惑を被る様子が想像されて、とても興味深く拝聴しました。

中世の藤沢の歴史を細かく説明してくださりありがとうございました。とてもわかり易く勉強になりました。引地川の名前の由来が小栗判官から来ていることを初めて知り、他の地名についても深く学んでみたいと思いました。