いにしえの味わい! 茶飯
古(いにしえ)の味わい! 茶 飯
元々は、緑茶の煎じ汁でご飯を炊いたもので、茶粥(ちゃがゆ)からきたものです。奈良にある東大寺や興福寺のお坊さんたちが食べていたものが始まりで、”奈良茶飯” とも言われ奈良県の郷土料理として有名です。江戸時代、明暦の大火(1657年)のあと、浅草の茶店が豆腐汁や煮しめ、煮豆などと一緒に売り出し、飲食店が珍しい時代だったため人気になりました。茶の煎じ汁に塩と酒、みりんなどを加えて炊くようになり、後に 桜茶飯” とも言われれ、おいしさとともに香りや色を楽しみました。茶飯にはよく ”おでん” が一緒に出されます。お茶に含まれ、最近話題となったカテキンは、抗酸化作用、血中コレステロール調整作用、血糖値調整作用などの薬理作用が知られるようになりました。また、熱に弱いビタミンCもお茶からは吸収できるので健康に非常によい食品です。
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