2012.10.4 ヒガンバナ満開

体育館の裏側にヒガンバナの株が60個ほどあり、満開になっています。ヒガンバナはお墓に多く、彼岸のころに咲くので名前がつきました。縄文時代に中国から食用として入ってきたものが野生化したと考えられています。全草有毒で、特に球根にはリコリンという有毒物質が含まれているため、死に至ることがあります。しかし、デンプンもたくさんあるため、するつぶして水にさらすと毒が抜けて食べることができます。江戸時代のころ、飢饉で食べるものがなくなったときにお墓から球根を掘り出し、毒抜きをして食べました。命をつなぐ最後の食べ物を先祖の眠るお墓からもらったのです。ヒガンバナは三倍体で種子ができないため、人が球根を植えて広げました。曼珠沙華(まんじゅしゃげ)のほかに、地獄花、死人花などの別名があり、嫌われる花でした。最近は、川沿いに植えてサクラやアジサイなどと同じように人々の目の楽しませてくれるところもあります。

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