春はタンポポ! キク科

 小さいころ、黄色い丸いタンポポが道ばたや土手に咲き始めると春を感じたものでした。カントウタンポポのように、日本のタンポポは春にしか花を咲かせません。ずいぶん前から夏や秋にタンポポを見ることがあります。これらは、セイヨウタンポポといい、一年中花を咲かせます。また、単為生殖といい受粉をしなくても実ができ子孫を増やすことができるため、繁殖力がとても強く、今では日本のタンポポに代わってそこら中に生えています。名前の由来は、花を鼓に見立て「タン・ポンポン」と音を真似たというもの。
また、茎の両端を細く裂き水に浸けると鼓の形になるため、と言う説もあります。タンポポの綿帽子が「たんぽ槍」に似ているからという説もあります。花や葉は天ぷら・サラダ・バター炒め、根はきんぴらなど全草が食べられます。根は、健胃、浄血、利尿、肝臓などに薬効があると言われています。

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