花の色が変化する アジサイ

 梅雨の時期、青い大きな花は豪華でひときわ目立ちます。アジサイは日本固有の花で、ガクアジサイを原種として今ではたくさんの種類がつくられています。万葉集にも登場し、鎌倉時代に改良が進み、江戸時代には庭木として広く植えられていました。花びらのように見えるのは ”がく” で、本当の花はがくの真ん中に小さく咲いています。花の色は土の性質で変化し、酸性雨などで土中のアルミニウムや鉄が溶けて吸収されると青色が強くなります。反対に土中がアルカリ性が強くなるとピンク色になります。英名は”水の器”を意味する「ヒドランジア」で、水分をよく吸収するためお寺など湿ったところによく植えられました。名前の由来は、アジは集まること、サは真、イは藍(あい=青)の約されたもので、青い花が群れて咲くことを指しています。知られていませんが、アジサイには毒性があり、食べると過呼吸やふらつき、麻痺やけいれんをおこし死ぬこともあります。

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