マルツゲ モチノキ科

 マルツゲは、”イヌツゲ”という木を改良したもので、庭木として植えられています。イヌツゲよりも葉が丸くふくらんでいます。”ツゲ”という木の材は黄白色で硬いため、将棋の駒、櫛(くし)、印判などに使われますが、この木はツゲに似ていても材質が劣るため”イヌ”という語が頭につきました。イヌビワ、イヌタデ、イヌナズナなど、”イヌ”がつくとあまり役に立たないことを指します。マルツゲは常緑の低木で、生け垣や庭木として植えられます。葉の裏に、蜜や油を貯めておいたり、分泌したりする腺点(せんてん)があります。5月下旬~6月にかけて小さな白い花を咲かせます。

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葉の裏がわの腺点