ビワ(枇杷)   バラ科

 ビワは西日本に自生し古くから栽培していますが、中国が原産とも考えられています。葉が楽器の琵琶に似ているので名がつけれられました。白い花は、晩秋から冬にかけて枝の先に咲きます。花には甘い香りがありますが、高いところに咲くのでかぐことはできません。江戸時代以前の実は小さくて食用には向きませんでしたが、1800年代に中国からやってきた茂木ビワという品種と、田中芳男が明治初めに品種改良したものが果実が大きく食用として普及しました。子どもたちには昔ほど食べなくないましたが、日本の誇る果物のひとつです。ただし、傷みやすいので保存や長距離輸送などには向きません。葉にはサポニン、アミグダリン、ビタミンB1、タンニンなどを含み、咳止め、去痰、健胃、鎮吐薬とします。また、皮膚炎やあせもにも煎汁で湿布したり、お風呂に入れて使いました。

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