本当は薬草! 独特の香り ド ク ダ ミ  ドクダミ科

 人がいやがる独特の香りを持つため嫌われる雑草。本当は様々な薬効成分を含み、利尿・虫さされ・腫れ物・解熱・高血圧・肺結核・排膿・蓄膿症などに効果があるため「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれます。0.005%含まれる精油には、抗カビ性・抗菌性の成分もあります。特異な臭(にお)いはデカノイルアセトアルデヒド、ラウルアルデヒドによりますが、熱分解するため炒めて ”きんぴら” にしたり、葉を ”天ぷら” にしたりするとかなり臭みを消すことができます。また、最近は健康志向の影響でドクダミ茶が有名になりました。白い花びらのように見えるものは、葉が変化した総苞片(そうほうへん)で、本当の花は総苞片の上にかたまっている小さなうす黄色の集団の一つ一つです。本当は人の役に立つ草なのです。

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